木の村のゆたかな実りを次世代に

このたび、本年6月7日開催の通常総代会終了後の理事会において、勇退された平田広志氏の後任として、代表理事組合長に就任いたしました木村実次と申します。甚だ微力ではございますが、組合発展のため尽力していく所存です。

さて、昨今の林業を取り巻く情勢は、昨年からの住宅建築不況の影響に加え資材や燃料費高騰等厳しい状況が続いているものの、脱炭素社会の構築に向け木材を最大限に活用する動きもあり、SDGsやカーボンオフセットの観点からも木材産業への期待は高まっています。当組合におきましても、基本方針を定め、次のとおり、新たな事業にも挑戦していきたいと考えています。

日南町森林組合
代表理事組合長　木村実次

1. 「循環の森林(もり)づくり」
   1. 搬出間伐や皆伐による木材生産の増産体制の構築
   2. 保育施業等の省力化
   3. カラマツ特定母樹採種園整備
   4. 丸太輸出　など
2. 「環境の森林(もり)づくり」
   1. FSC森林認証の継続
   2. J-クレジットの普及
   3. 衛星データ活用による森林のCO2吸収量の可視化
3. 「森林の人材づくり」
   1. 新規就業者の住居環境等受入れ体制の改善
   2. 外国人研修生の受入れ
   3. 緑の雇用制度研修、専門研修の実施
4. 「森林の価値づくり」
   1. 森林資源を燃料とする電気・熱供給事業
   2. バイオマス施設からの排熱を利用した他産業への活用
   3. 改質リグニン製造の事業化

これら基本方針のもと、森林資源を最大限の活用を図り、次世代へと繋いでまいりますので、組合員の皆さま並びに関係各位の格別のご指導とご鞭撻をお願い申し上げます。