FSC®森林認証

FSC®森林認証

FSCは森をまもる

世界では過剰な森林伐採により、森林の減少が止まりません。一方国内では、林業の衰退により、戦後に植えられた人工林の適切な利用が進まず、森林管理の継続性に赤信号が灯りつつあります。

FSC(Forest Stewardship Council:森林管理協議会)は、改善のすすまない世界の森林問題に対応するためにつくられた非営利の国際組織です。
「FSC森林認証制度」は、違法伐採や保護する価値の高い森林の伐採を防ぐ手立てを持ち、「森を適切に管理している」団体に独自のロゴマークを付与するしくみです。
FSCロゴマークのついた製品が世の中に広く流通し、消費者に積極的に選ばれるようになれば、適切な管理をしている森林が増えることにつながります。

FSCには10の原則があり、地域住民の伝統的な権利の尊重、森で働く人への配慮、計画的・持続的な森林管理と伐採およびそのチェック、豊かな生きものが住む森の実現、保護すべき貴重な森を守り育てる、などが、認証基準になっています。

▼FSCについて詳しくは…
FSCジャパン(NPO法人 日本森林管理協議会内)

FSC10の原則

  1. 法律や国際的な取り決めを守っている
  2. 労働者の権利を守り、労働者と良好な関係にある
  3. 先住民族の伝統的な権利を尊重している
  4. 地域社会の権利を守り、地域社会と良好な関係にある
  5. 多様で豊かな森の恵みを大切にする
  6. 環境の価値を守り、環境へ悪影響を与えない
  7. 森林管理が計画的に実行されている
  8. 適切な森林管理がされているか定期的にチェックしている
  9. 保護する価値の高い資源を守っている
  10. 管理方針やFSCの原則に沿った管理活動が実施されている

今、森が抱えている問題は?

世界の森は現在、さまざまな問題を抱えています。 森を失うことで私たちの社会が失うものがあります。 今、世界の森林保全に企業が率先して取り組むことが求められています。

  • 森林の減少

    地球上の陸地の約3割を森林が覆っています。 しかし、2000~2012年の間に約2億3000万haの森林が失われており、これは1.2秒ごとにサッカー場1面分の森林が減少していることになります。

  • 森林の気候変動への影響

    2002~2011年における、人間の活動に起因する温室効果ガスである二酸化炭素排出量のうち10%は、森林伐採と土地利用転換によるものです。

  • 森林の社会への影響

    6000万人の先住民族を含む約3億5000万人が毎日の生活の糧を、そして長期にわたる生活基盤を森林に依存しています。

  • 違法伐採による経済的損失

    開発途上国における違法伐採による世界の経済的損失は、毎年約2兆2000億円といわれています。

FSCジャパン ビジネス向けパンフレットより

FSC森林認証の仕組み

森林から加工・流通をつなぐFSC認証製品ができるまでのすべての事業者を、独立した第三者の認証機関により、客観的に審査・認証する透明性の高い森林認証です。 世界の多くの自然保護団体や企業などから、信頼性の高い認証として認識されています。

FSC森林認証の流れ

山から生まれた製品

  • コースター

    鳥取県で開催された第64回全国植樹祭の特別記念品としてLVLを使用し作成しました。

  • 木箱

    日南町産の米と水により生産されたお酢(酢屋勘三郎)を購入された方より贈答用に木箱の注文を受け、作成しました。

  • 木板証書

    J-VERクレジットを購入された方へ購入の証として制作しました。

  • マグネット

    記念品として作成しました。

日南町にあるLVL工場㈱オロチは、COC認証を取得しています。
製品の問い合わせは㈱オロチまで

〒689-5665
鳥取県日野郡日南町下石見1829-103
TEL:0859-83-6123

平成28年4月22日OPENの道の駅
「にちなん日野川の郷」の建物に認証材が使われています。
FSCプロジェクト認証を取得し、環境に配慮した建物になっています。

ウッドデザイン賞2016受賞しました。

FCSプロジェクト認証書

※FSCプロジェクト認証と通常のCOC認証と異なり、事業体を認証するのではなく、建設・製造されるプロジェクト(以下PJ)(建築物、土木構造物、イベントステージなど)そのものを認証するしくみです。 多くの事業体が関わる製品やPJの場合、すべての事業体がCOC認証を取得することは非常に困難です。 そこで製品やPJ単位での認証が誕生しました。 PJに使用する認証木材をCOC認証取得した仕入先から購入することが必要ですが、PJに携わる事業体(PJ管理者、メンバー)自体はCOC認証を取得する必要がありません。 PJ認証には全体PJ認証と部分PJ認証があります。